2025-07-14
朴葉の天ぷらが美味しい!意外な山菜としての食べ方を発見
朴葉(ホオノキの葉)が天ぷらにして食べられるという驚きの発見。地元の方から教わった食べ方を友人が実践し、その体験をレポート。モクレン科植物の新たな食用可能性について探る。
Credit:友人
朴葉(ホオノキの葉)が天ぷらにして食べられるという話を聞いて、驚かれる方も多いだろう。多くの人にとって朴葉は、朴葉味噌や朴葉寿司など料理を包む「器」としての印象が強く、葉そのものを食べるという発想はなかなか浮かばない。
ただ、今回は他のタラの芽やコシアブラなどの有名どころの山菜にも負けず劣らずのホオノキを天ぷらにして食べられるということをお話したい。
きっかけは地元の方から
そもそも、食べられるという話を聞いたのは去年のこと。
昨年の飛騨市と京都大学のイベントでポスターセッションに訪れた参加者の方が教えてくれた。
昨年教えてもらったのは5月の暮、その時にはすでに時期が過ぎていた。そして、今年はスウェーデンに滞在していたため物理的に挑戦できず、来年こそは自分で試してみたいと思っている。みなさんも是非ごいっしょに。
幸い、今年実際に挑戦した友人から写真をいただくことができたので、今回はその体験をシェアしたい。
ホオノキの天ぷらの作り方
**
採取のタイミングは、葉が開く前の芽吹きの時期**が最適だ。この時期の朴葉は柔らかく、天ぷらにするのに適している。
これくらいでもやや開きすぎ。コシアブラとかタラの芽と同じくらいの感覚でよさそう
簡単な調理法
作り方は至って簡単で、普通の天ぷらと変わらない。小麦粉や片栗粉をまぶして揚げるだけで、他の山菜の天ぷらと一緒に調理してしまって構わない。特別な技術や材料は必要ない。
調理前の生の朴葉 Credit:友人
実際の味と触感
気になるのが、味のほうだ。
友人によると、朴葉の天ぷらは香りが他の山菜とは明らかに違っていたという。食感も独特でやや固く、これまで食べたことのない新しい味わいだったが、特徴ある芳香の混ざった強い香りで美味しかったとのことだった。
今までほとんどの人が食べてこなかったことを考えても意外な感想だ。
もしかしたら、食べ過ぎるとよくないのかもしれない。 ※免責事項
黄色い枠で覆われているのが朴葉の天ぷら Credit:友人
モクレン科という珍しさ
植物学的に見てもホオノキの天ぷらは無限の可能性を感じさせてくれる。
春に食べられる多くの山菜はウコギ科に属するが、朴葉はモクレン科の植物である。
モクレン科で食べられる山菜があるというのは初めて知ったため、この発見は特に面白く感じた。
小さいけど朴葉の特徴的な形をしている Credit:友人
他のモクレン科植物への応用可能性
同じモクレン科のタムシバも、甘い香りがして山で見つけると噛んでしまうほど魅力的な植物だ。この経験から考えると、タムシバの若葉も天ぷらとして食べられる可能性は高い。
また、ホオノキの花も大きくて美しく、これも天ぷらにすれば面白い料理になるかもしれない。モクレン科の植物には、まだまだ発見されていない食べ方があるのではないだろうか。
甘くて大きくていかにも食べごたえのある見た目をした花
来年の春には、ぜひ自分でも朴葉の天ぷらに挑戦し、さらにタムシバやホオノキの花での実験も試してみたいと思う。山菜の世界には、まだまだ知られていない美味しさが隠されているのかもしれない。
写真について
本記事で使用した朴葉の天ぷらの写真は、実際に調理を行った友人から提供いただいたものです。
芽吹きの朴葉から調理過程、完成品まで、一連の工程の記録になります。
僕は今年スウェーデン滞在のため実際の調理はできなかったが、友人の協力により貴重な資料を得ることができました。来年は自身で挑戦し、より詳細な調理レポートをお届けしたいですが、まずは協力してくれた友人に深く感謝します。